建物探訪のススメ

[ ブログ ] 2026.06.12

レトロモダン建築の「港区立郷土歴史館」

こんにちは。

皆さんは「家づくりのデザインやインテリアのイメージ」を膨らせるとき、

どこからヒントを得ていますか?

主流はSNSになっていますが、

「時代を超えて愛される名建築」に触れてみるのもおすすめです。

先日、足を運んできたのは、東京都港区にある「港区立郷土歴史館」。

建築家・内田祥三(うちだよしかず)が設計した建物で、

昔は公衆衛生院として使われていました。

2つの塔がそびえ立つ、荘厳な建物で「内田ゴシック」と言われているそうです。

(荘厳な建物なので、夕方に行くと怖さを感じます)

空間よりも仕様が気になる

建物も空間も荘厳ですが、公衆衛生院という公共建築物だったので、

装飾も控えめです。どんな内装か、何を使っているのか気になりました。

タイル

この建物に使われているのは、当時、京都の泰山製陶所で作られていた

「泰山(たいざん)タイル」です。このタイルが建築家に人気で、一世を風靡したそうです。

これをお目当てに来ました。

このタイルは、スクラッチタイルと言って、布目のような線が入っているのが特徴です。

1枚1枚手作りで製造されているので、現代にはないクラフト感があります。

目地もきっちり幅が揃っているわけではなく、

太いところがあったり細いところがあったり。

それがタイル張りの味わいにつながっていますね。

照明器具

幾何学的な金属フレームとブラックアイアンを使った

当時のままのアールデコ調の照明が展示されています。

こちらもそこまでデコラティブではありません。

ペンダントライトやブラケットライトは、空間を引き立てますね。

ペンダントライトは格子天井と合わせて使われました。

内部建具

現在も框付きの建具はメーカーで製作していますが、

ここまで厚みがあったり、欄間があったり、框組が複数になっているのは、

当時の手作りならではだと思います。

最近はシンプルな建具が主流ですが、

框組にすると一気に重厚感が増しますね。

最後に

インテリアショップ巡りも楽しいですが、

たまには、歴史的な建物を見学をして

「素材の質感」や「歴史的な意匠」を感じて、

好きなテイストを探してみてくださいね。

【現地情報】 港区立郷土歴史館(ゆかしの杜)https://www.minato-rekishi.com/

・アクセス:都営地下鉄三田線・東京メトロ南北線「白金台」駅 2番出口徒歩1分

・建物自体の入場は無料(一部有料展あり)

by 北欧好きのWest

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