指矩について
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2026.04.10
現場で大工さんが使っている道具に『 指矩 ( 尺金、指金 ) 』というものがあります。
L字型の金属製の定規で、読み方は『 さしがね 』です。
寸法を測ったり、直角を出したりは勿論のこと角度を出したりと色々な場面に使用する
『 なくてはならない道具 』のひとつです。
私が設計部門に入った若い頃に建方工事の現場に入れられ ( いまでは想像が出来ない昭和の所業ですが )
大工さんと一緒に木材を運んだり壁を建てたりしていたのですが、その時に最初に手渡されたものは
『 腰袋 』と『 玄翁 ( げんのう;トンカチのこと ) 』です。
仕事を覚えて作業に慣れてきたころ『 巻き尺 ( メジャー ) 』を買ってきたら大工さんが『 指矩 』を
貸してくれました。
大工さんが仕事をしているのを見ていて、あらゆる場面で必要になり、いろいろな作業で活躍する
万能プレーヤーということに気付きました。
大工さんからは規矩術 ( きくじゅつ ※ 江戸時代に理論化された計算方法、伝統建築での接続部分を
数学的応用により美しい曲線を作っていくこと ) を駆使すれば、どんな寸法も出せるし、
丸も書けるし、何でも出来ると言われ驚いたものです。
名前の由来は直角 ( 矩 ) を指し示すことからという説もあります。
結局私は『 裏矩 』の使い方もわからないまま今日に至りますが、大工さんが指矩を使いこなす姿は
流石の職人技を見せつけられている感じがして、改めて格好が良いなと思ってしまう今日この頃です。

by AOI
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