あの耐震偽装事件から20年、建築業界はどう変わったか?
早いもので、日本中を揺るがした「耐震偽装事件(姉歯事件)」の発覚から約20年が経とうとしています。当時の衝撃を覚えている方も多いのではないでしょうか?
今年の成人式前に、、、改めて20年前を振り返ってみようと思います。

「20年前」と言われても、少し実感が湧きにくいかもしれませんね。
当時はまだ、現在のようなスマートフォンが登場する少し前。みんなパカパカと開く「ガラケー」で、センター問い合わせを気にしながらメールを打っていた時代です。テレビでは「電車男」などのドラマが社会現象になったりしていました。


そんな、今振り返ると少し懐かしい時代に、建築業界の信頼を根底から覆す大事件が発覚したのです。
1. そもそも「あの事件」で何が起きたのか?
2005年、特定の建築士がマンションなどの構造計算書を偽装し、地震で倒壊する恐れのある建物がいくつも建てられていたことが発覚しました。
これまでの常識では考えられない「データの改ざん」が行われていた背景には、コスト削減への過度な圧力や、チェック機能の甘さがありました。この事件を機に、日本の建築基準は「性善説」から「厳しいチェック体制」へと180度転換することになったのです。
2. 劇的に変わった「4つのチェック体制とルール」
事件後、2007年の建築基準法改正をはじめ、様々なルールが強化されました。特に大きな変化は以下の4点です。
① 構造計算適合性判定(ピアチェック)の導入
一定規模以上の建物に対し、指定判定機関による二重のチェックが義務化されました。「身内だけのチェック」を許さない、極めて厳格な審査です。
② 住宅瑕疵(かし)担保責任保険の義務化
万が一、建物に欠陥が見つかり、施工会社が倒産してしまった場合でも、補修費用が支払われる仕組みが整いました。
③ 監理体制と責任の明確化
設計図通りに作られているかを確認する「工事監理」の役割がより重くなり、私たち工務店側や設計者の責任範囲が非常に明確になりました。
④ 建築士の定期講習の義務化
これが意外と知られていない大きな変化です。 以前は、建築士の資格は一度取れば「一生モノ」という側面が強かったのですが、事件を機に「3年ごとの定期講習」が義務化されました。
法律は常に変わりますし、新しい技術もどんどん出てきます。今の建築士は、「常に最新の知識にアップデートし続けているプロ」でなければ、資格を維持できない仕組みになっているのです。
3. これからの家づくりに大切なこと
20年という月日を経て、今の家づくりは「見えない部分の安心」が圧倒的に進化しました。
これから新築を検討される方には、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。それは、私たちが引く図面の線一本、計算書一枚には、当時とは比べものにならないほどの厳しいチェックの目と、最新の知識を持ったプロの技術が注がれているということです。
私たちの仕事は、その厳格なルールを確実に守りつつ、外注の設計士さんたちと最高のチームを組んで、スムーズに工事へとバトンを繋ぐことです。 「一生に一度の買い物」に、安心を添えてお届けいたします。
4.築20年のお家にお住まいの方へ
ここまで読んで、「今の新築が安全なのは分かったけれど、じゃあ、事件当時に建てられた私の家は大丈夫なの?」と不安に思われた方もいらっしゃるかもしれません。
結論からお伝えします。過度なご心配は不要です。
なぜなら、あの痛ましい事件は、あくまで一部の悪意ある人間による「犯罪行為」だったからです。
当時も、私たちは、当時の建築基準法(実は事件前の2000年にも耐震基準が大きく強化されています)を遵守し、誠実に家づくりに向き合っていました。
大切なのは「建てた後」です
20年前の建物であっても、信頼できる造り手が当時の基準でしっかり建てた家は、十分な強さを持っています。
それよりも重要なのは「メンテナンス」です。人間ドックと同じで、家も定期的な点検と適切なお手入れが長持ちの秘訣です。
「うちの家、構造は大丈夫かしら?」「そろそろメンテナンス時期?」と気になった方は、ぜひお気軽に私たちにご相談ください。今のプロの目で、しっかり診断させていただきます!
↓ 20年前お引渡しをしたお家です ※外観の雰囲気を変えずに生成AIで加工しています


BY tente-co
