トラディショナルな欧風建築に憧れを抱いていたというYさんご夫妻。そんな漠然としたイメージは、建築家や担当者との膝を付き合わせたやりとりのなかで、徐々に具体化していった。シンメトリーに立つ「ツインのパノラマ塔」の間に中庭が配された、ひときわ印象的なヨーロッパスタイルの外観デザイン。
白の格子窓をアクセントに落ち着きある色調で統一されている。憧れや想いをカタチにした、その優雅で格調高い装いに大満足のご夫妻。まさに理想的な「フルオーダーの住まい」が誕生した。

八面体で構成された塔の内部は、白い格子窓から多面的に光を取り入れることによって、明るく開放的な空間づくりがなされている。壁や天井はシンプルな白を基調に、温かみのある床の木肌が活かされて、やさしく落ち着いた雰囲気に包まれている。
デザイン、間取り、住宅性能、設備などの機能面、そのすべてにおいて　満足な住まいづくりは、なによりもコミュニケーションが重要だ。建築家の的確なプランニングとアドバイス、担当者の適切で親身な対応に満足だったというYさん。住まう人の想いを最良のカタチで叶えることが、住まいづくりの基本であると同時に、もっとも難しいところだといえる。

洗面ボウル、照明器具、スイッチプレート、手すりなど細部にも　ご夫妻の嗜好が反映されている。キッチンの設備やトップライトで白を基調としたパウダールームには奥様の想いが活かされ、空をイメージした楽しいグルニエ（小屋裏）の装飾など、快適とともに随所に個性や遊び心が散りばめられている。
確かな住宅性能を礎に、かゆいところに手が届く、工夫と細やかな配慮によって、住まいへの愛着も深めてくれる。

「私たちの要望に対して熱心に耳を傾け、受けとめていただき、
予想を超える仕上がりに本当に満足しています」

その言葉以上に、Yさんご夫妻の表情が、満ち足りた暮らしを物語っていた。